ブルーアーカイブのブログ

個人的な備忘録用です。

生徒:マリー(アイドル)について(20241216時点)

 冬は強い生徒が実装されやすい印象。

基本情報

フルネーム 伊落マリー
役割 STRIKER
ポジション MIDDLE
クラス ヒーラー
武器種 HG
遮蔽物 使う
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 重装甲
所属 トリニティ総合学園(シスターフッド

 2024年11月に開催されたイベント「Serenade Promenade」において、期せずしてアイドルコンサートに参加することになったマリーの姿。

 当初はサクラコ、ミネからの依頼でアイドルについて調べていただけだったが、両名からの推挙と先生の後押し(なぜ寸法を完璧に把握しているのか……)もあり、最終的にSerenade Promenadeのリーダーを務めることとなった。

 STRIKERのヒーラーはコハル、ココナ、マリー(体操服)、ルミに次いで5人目。爆発・重装甲の組み合わせはコハル、ルミに次いで3人目。3着目の実装もそろそろ珍しくなくなってきた頃だが、マリーは通常衣装はシールド、体操服・アイドル衣装は回復と一貫して味方を守る性能となっており、彼女の慈愛に満ちた人柄がうかがえる……かもしれない。

ステータス

HP 32070 攻撃力 2842 防御力 112
治癒力 9305 命中値 109 回避値 596
会心 219 会心ダメージ率 200 安定値 904
射程距離 550 CC強化力 100 CC抵抗力 100
コスト回復力 700 防御貫通値 0 - -
市街地 屋外 S(SS) 屋内

 値は★5・Lv90の基本ステータス。絆ボーナス等はなし。

 ヒーラーの要である治癒力は全ヒーラー16名中12位だが全STRIKER138名中においては堂々の1位。また、HPはSTRIKER中34位、STRIKER・HGの組み合わせ内においても3/20位。

 装備はシューズ・ヘアピン・ネックレス。

スキル

EXスキル:「溢れるハート」
COST:3

自身を除き味方1人に対して治癒力の265%分を回復し、自身に治癒力の121%分の回復

HPを超えた超過回復量の100%を追加HPに転換(追加HPの最大値は回復した対象の最大HP50%まで転換)(追加HPは1秒毎に、超過回復量を含む自身が与えた全体回復量の5%ずつ減少)
/「ファンサービス」を1個獲得

 味方1名と自身を回復し、さらにHPを超えて回復した分を追加HPに転換するEXスキル。

 同タイプ(低コスト単体回復)のヒーラーとの比較が下表。

生徒名 倍率 治癒力 回復量 回復量/COST COST 備考
アツコ(水着) 290 23820 69078 34539 2  
マリー(アイドル) 265 21943 58148 29074 2 固有3
マリー(アイドル) 265 21533 57062 28531 2 固有2
ココナ 290 18334 53168 26584 2  
ココナ 290 17516 50796 25398 2 固有1
セリナ 228 21948 50041 25020 2  
マリー(アイドル) 265 18209 48253 24126 2 固有1

 気になるのは同じSTRIKER・ヒーラーであるココナとの比較だが、治癒力では勝っているもののスキル倍率で負けており、固有2でPS+が開放されるまではココナの方が回復量は多い模様。

 一方、自身への回復は固有1→2→3で22032→26051→26551。PS+を開放しているかどうかに左右されるが概ね自身のHPの3割ほど。味方への回復と比べると控えめだが、ヒーラーを編成するということは敵からの攻撃が相応に熾烈であることが想定されるため、味方を回復しつつ自身のHPまでケアできるというのもなかなかありがたい。

 という具合に基本性能の時点でだいぶ優秀だが、さらに超過回復分を追加HPに転換することで、ほとんどのケースで回復とシールドの良いとこどりと言って差し支えない運用が可能。固有1の時点ですら追加HPの量はユウカ(体操服)EXのシールドに比肩し、固有2以上でなら(補助値にもよるが)バッグやバッチを持たない標準的なアタッカーのHP相当の追加HPを付与することができる(要するにHPを2倍にできる≒弱点ダメージを等倍程度まで抑えらえれる)。ただし、追加HPは時間経過で減少していくため、ある程度被弾のタイミングを把握しておく必要がある。

 「ファンサービス」は後述のSSに関連する特殊効果。

ノーマルスキル:「慈愛の投げキッス」

30秒毎に、自身を除きHPが最も低い味方1人に対して治癒力の136%分の回復

 自身を除き最もHPが低い味方1人を回復するノーマルスキル。

 まずは既存のヒーラーとの比較が下表。STRIKER組は補助値なし想定。

生徒名 治癒力 EX回復量 回復量/COST NS回復量 NSCT 合計回復量 備考
アツコ(水着) 23820 93946 46973 0 30 93946 被回復率136%
セリナ 21948 50041 25021 39067 35 89108  
マリー(アイドル) 21943 58148 29074 29842 30 87990 固有3
マリー(アイドル) 21533 57062 28531 29284 30 86346 固有2
マリー(アイドル) 18209 48253 24127 24764 30 73017 固有1
ココナ 18334 53168 26584 19617 0 72785  
コハル 18656 35819 11940 28543 20 64362  

 回復量・クールタイムともに突出してはいないが無難に優秀。コストを使わずに回復ができるのもありがたい。

 ちなみに、ヒエロニムスの聖遺物(緑)のHPは約44,000と言われており、被回復率デバフ50%が乗った状態で強引に発動させるのに必要な回復量は約88,000。上表では固有3でもわずかに足りないが、補助値次第でなら固有1の時点でもEX+NSで被回復率デバフ状態の緑壺を十分起動させられるし、何なら固有2+シグレ(温泉)やハナエ(クリスマス)のような補助値の高いSPECIALを並べればEXのみでも起動出来てしまう模様(実用性はさておく)。

パッシブスキル(+):「たゆまぬ努力(+)」

(治癒力を1749増加/さらに)治癒力を26.6%増加

 PS/PS+ともに治癒力を増加。ヒーラーとしては理想的なスキル構成だが、真価を発揮させるには固有2まで育成する必要がある、というひねくれた見方もできなくはない。

サブスキル:「今だけは楽しんで」
HPを25.5%増加/「ファンサービス」を3個獲得時、自身を除く味方のスキルコストを1減少(EXスキルの使用1回分)(「ファンサービス」は初期化されます)

 EX発動により獲得できる特殊効果「ファンサービス」を3つスタックすることで自身以外の味方のスキルコストを1減少させるサブスキル。

 ココナのSSに類似しているが、あちらの「花丸スタンプ」の要求量は5である代わりに、NSの効果により「味方が会心を100回成功した時」でもスタックが可能になのが大きな差別点。

 単純な比較は難しいものの、発動のタイミングを先生側でコントロールしやすいのはマリー(アイドル)の長所と言える。

 また、地味にHPが恒常的に上昇しているおかげで、HPの数値だけで言えばツルギやスミレのようなバッジ持ちのFRONTアタッカーに比肩する耐久性を誇る。適当な比較が下表。

生徒名 HP 防御力 カット率 実質HP① 被ダメージ量減少 実質HP② 回避値
ホシノ 99882 3801 328.06% 327672 0.00% 359106 237
ハルカ 140276 2600 256.00% 359106 0.00% 327672 246
ホシノ(水着) 86755 3018 281.08% 243850 0.00% 243850 164
メグ 76363 2977 278.62% 212762 0.00% 212762 191
ミカ[EX最大] 100435 151 109.06% 109534 12.20% 122897 1867
ネル 86981 126 107.56% 93556 0.00% 93556 1928
マリー(アイドル) 85578 142 108.52% 92869 0.00% 92869 596
アル 56772 139 108.34% 61506 0.00% 61506 201

 さすがにバッグで防御力も上がる面子と比較すると分が悪い……ものの、標準的なアタッカーのサンプルとして引っ張って来たアルと比較すると1.5倍ほど固い。さらにEXによる自己回復を踏まえれば並の生徒の2倍程度の耐久性が見込める=等倍相性でも半減相性のごとくふるまえる、と言っても過言ではない(かもしれない)。

 

コンテンツ別の印象(個人の感想です)

任務

 EXとNSで回復ができ、ヒーラーとして非常に使いやすい。

指名手配/拠点防衛/クレジット回収

 指名手配・拠点防衛においてはヒーラーが必要な際は候補になり得る。SSで火力支援が可能なのもありがたいところ。

 クレジット回収は敵からの攻撃がないため基本的にヒーラーは不要。

学園交流会

 ヒーラーが必要な際は候補になり得る。SSで火力支援が可能なのもありがたいところ。

総力戦&大決戦

 単体ヒーラーが活躍するギミックのあるボスは「ヒエロニムス」「ホバークラフト」の対ホバークラフトフェーズ。ただし後者に関しては上位勢がヒーラーなし(アコのNSのみ)での攻略法を編み出してしまっており、本職のヒーラーはややオーバースペック気味。一方、ヒエロニムスに関しては前述のとおり高い回復総量を誇るため、過不足のない活躍が期待できる。防御相性が等倍なのが懸念点だが、頑丈さを踏まえれば継戦に支障はさほどない、はず。

 また、超過回復の存在により、シールド付与に近い形での起用も可能。「ペロロジラ」におけるカヨコ(正月)や「ビナー(屋外戦)」におけるヒヨリ(水着)、「ヒエロニムス(屋内戦)」におけるワカモのような、ポテンシャルは高いがタイプ相性的に起用しにくい生徒を無理矢理活躍させられるのに有用……かもしれない。実際、最適解編成ではないものの、20241030-に開催された「グレゴリオ(屋内戦)」において被ダメージが有効(1.5倍)のヒナ(ドレス)を起用する際にマリー(アイドル)を用いる編成も散見された。

 ただし、スキルによってこちらの被回復率を恒常的に低下させてくる「シロ&クロ」「ゴズ」とは相性が悪いので注意。

合同火力演習

 ヒーラーが活躍するのは主に「突破演習」。回復性能は申し分なく、さらにかかしがちょうど3体なので、展開次第ではSSの発動も見込める。

 また、「護衛演習」において敵の攻撃が熾烈な場合も採用の余地はある。

制約解除決戦

 「セトの憤怒」に関してはオベリスクを回復しつつ、SSで味方9名のコストを減少させられる動きが非常に強力。防御相性は等倍だ先述のとおりある程度頑丈なマリー(アイドル)なので多分何とかなる。もっとも、ほぼ同じ動きができて防御相性も半減のココナが絶対的なライバルとして立ちはだかる点は注意。

 「コクマー」に関しては攻撃が熾烈でヒーラーがほぼ必須となるため、正攻法で挑む際には高い採用率を誇っていた印象(正直期限間際に慌ててとりかかったのでよく覚えていない)。一方でシロコ(ライディング)の攻撃力デバフや設置物の数を増やして生徒の被害を抑える編成においては依然ココナも採用されていたため、絶対的な存在とまでは言えなさそう。もっとも、タイプ相性だけでなく、コクマーの平時の会心発生抵抗値が高いせいでココナのNSが発動しにくくなっているので、現状ではマリー(アイドル)の優位は揺らがなそうではある。

戦術対抗戦

 SPECIALの火力を重視したい際に、セリナやアツコ(水着)の代わりに編成するというのはあり得そう。ただし現状は部隊の火力が耐久力を上回っており、耐久力を重視した編成は下火なので今後の調整に期待。

全体的な印象(個人の感想です)

 優れたコストパフォーマンスに加えて自己回復・超過回復というオプションまで備えたEXと無難に優秀なNSに加えて、SSで味方の火力支援までこなせる万能型ヒーラー。

 なのだが、最大の懸念材料は近い性能を持つココナがすでに存在すること。回復量や超過回復など、マリー(アイドル)も甲乙つけがたいポテンシャルの持ち主ではあるのだが、先生側の戦力≧最高難易度ボスとなりつつあり、回復よりも火力が重視される現環境下においては火力支援に重きを置いたココナに軍配が上がるか。実際、マリー(アイドル)実装後の20241127開催された総力戦「ヒエロニムス(市街地)」においてもココナが採用されている。

 とはいえ、これはあくまで現環境の話。今後より高難易度のコンテンツが実装され、ココナの回復量では不足する、という事態に陥った際にはマリー(アイドル)が注目される可能性は十分ある。超過回復による追加HP付与もオプションとして非常に面白く、タイプ相性を無視して編成の幅を広げることが可能な点も優秀。

 単体ヒーラーとしてのポテンシャルは間違いなく最高峰であり、その力を十全に発揮できる強敵が現れた際には必ずや活躍してくれるはず。むしろ問題はマリー(アイドル)が活躍できる=TORMENTを超える難易度が実装されたとき、先生側の精神が持つのかどうかの方かもしれない。大決戦は1タイプだけの開催にして総力戦にも掃討機能ください。