ブルーアーカイブのブログ

個人的な備忘録用です。

生徒:キサキについて(20241014時点)

 はい。

基本情報

フルネーム 竜華キサキ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
クラス サポーター
武器種 SMG
遮蔽物 使わない
攻撃タイプ 振動
防御タイプ 弾力装甲
所属 山海経高級中学校(玄龍門)

 山海経を牛耳る組織、玄龍門を統べる同校の生徒会長。

 表向きは保守派の総本山とも言える玄龍門の門主としてふるまっているが、内心では伝統を重んじるあまり手続の正当性や慣習に固執し、実態に即した自発的な判断ができない玄龍門の気風や、外部と関わることを良しとしてこなかった結果、キヴォトスにおいて孤立・埋没しつつある山海経の現状を憂いている。さらに申谷カイ追放の一件以降、活動時間が著しく制限される虚弱体質に悩まされているなど、公私内外に気苦労が絶えない。

 武力においても傑出しているらしく、「五塵来降」で一時的に身体が復調した際には、仙丹の効能で圧倒的な力を得たカイをもたじろがせるほどの実力を披露している。

 固有武器名は「知彼知己」。ルミの固有武器は「温故知新」であり、関連性が見出せなくもない。

 振動/弾力装甲の組み合わせは何気に初。もっともSPECIALかつ自身で攻撃するスキルを持たないため、攻撃・防御タイプは何ら意味を持たない。

ステータス

HP 25954 攻撃力 3521 防御力 516
治癒力 7147 命中値 713 回避値 1082
会心 274 会心ダメージ率 200 安定値 1449
射程距離 1000 CC強化力 100 CC抵抗力 100
コスト回復力 700 防御貫通値 0 - -
市街地 屋外

屋内 S(SS)

 値は★5・Lv90の基本ステータス。絆ボーナス等はなし。

 補助値に関わるステータスは16・19・17・14位(63名中)と突出した点こそないものの押しなべて優秀。

 補助値は下表。()内は順位。

HP 攻撃力 防御力 治癒力
6170(9) 654(22) 25(31) 591(16)

 こちらも全体的に高水準でまとまっている。

 装備はシューズ・バッジ・ネックレス。

スキル

EXスキル:「詔令:格物致知
COST:3 味方1人に対して、EXスキルの与えるダメージ量を80.7%加算(15秒間)

 EXスキル限定で与ダメージ量を増加させるバフを味方に付与するEXスキル。

 ブルアカのダメージ計算においてはバフは通常加算の関係にあるため、同ステータスのバフを重ねるほど相対的な効果が減衰する(100%に50%を加算すれば1.5倍だが、そこにさらに50%を加算すると1.33倍にしかならない)のだが、本スキルの「(EX限定で)与ダメージ量増加」は現状唯一の効果であるため、80.7%がそのままダメージに上乗せされることになる(EX限定であるためか、ミカSSの与ダメージ量増加とも別枠扱いの模様)。

 SPECIALバッファーの代表格ともいえるアコ・ヒマリとの効果量を比較したものが下表(EXの効果量を比較したいためSSや補助値は非加算)。

生徒名 期待値 期待値/COST COST 地形 備考 比較
ヒナ(ドレス)[2524%] 2,114,833 352,472 6 最大 バフなし 100.00%
ヒナ(ドレス)[2524%] 3,569,866 594,977 6 最大 アコ 168.80%
ヒナ(ドレス)[2524%] 3,467,341 577,890 6 最大 ヒマリ 163.95%
ヒナ(ドレス)[2524%] 3,821,503 636,917 6 最大 キサキ 180.70%

 アコ・ヒマリのバフ倍率はそれぞれ会心ダメージ率73.3%+会心値39.5%、攻撃力105%だが、装備やヒナ(ドレス)のPSが干渉して多少減衰するのに対して、キサキの場合は倍率がそのままダメージに反映される。

 効果量も80%と大きく、ほぼ理想的なバフスキルと言って差し支えないが、一応対象がEXに限定されることで組み合わせにくい生徒がいる点には注意が必要。具体的にはシロコ*テラー等のNSや通常攻撃、追加ダメージSSでダメージを稼ぐタイプの生徒とは相性が悪い。加えて、スキルが発動してから効果の付与までがやや遅く(1.7秒後)、後乗せがしにくい点もマイナス。

 とはいえ、大半のコンテンツではEXでダメージを稼ぐ戦法が主流である以上、本スキルの有用性は疑いようがない。さらに、これまで会心ダメージ率バフの恩恵を受けられなかったことで苦戦を強いられていた(火傷や悪寒等の状態異常系の)持続ダメージ・弱点把握・蓄積といったスキルを持つ生徒達が環境に台頭する起爆剤にもなり得るのでは、と個人的には期待している。

 スキル名は「事物の道理や本質を究明する」的な意味らしい。 

ノーマルスキル:「勅令:修心斉家」
35秒毎に、HPが最も低い味方1人に対して治癒力の131%分のシールド効果を発動(17秒間)

 一定時間ごとに味方1人にシールドを付与するノーマルスキル。

 類似のスキルを持つフウカ(正月)との比較が下表。

生徒名 倍率 治癒力 回復量 CT
キサキ 131 14086 18452 35
フウカ(正月) 227 16500 37455 60

 もっとも効果時間が大きく異なるため比較にあまり意味はないかも。

 どちらかというと、両者を同時に編成した場合、効果が同じなため上書きが生じてしまうことが懸念材料だが、ざっと計算した感じ多少上書きは起こるものの概ねお互いの効果時間の空白を埋めるような形で作用するため、組み合わせてもさほど支障はなさそうではある。

 スキル名は「自身の行ないを整え円満な家庭を築く」という意味の模様。EXスキル名の格物致知にも関連している、らしい。

パッシブスキル(+):「制令:克己復礼(+)」

(バフ効果持続力を1900増加/さらに)治癒力を26.6%増加

 PSの段階では治癒力が強化されNSのシールドがより強固に。

 PS+ではバフ効果持続力が伸び、EXの効果時間が15→17.85秒に増加。さらにNSの効果時間も17秒→20.23秒に伸びる模様。

 キサキのEXは後乗せしにくいため、ヒマリ等と比べればPS+開放の重要性は低めだが、これから多くのコンテンツで活躍するであろうことを考えると割と安易に★上げしてしまってもいい気もする。

 スキル名は「私情私欲に打ち勝ち礼儀や規範を重んじること」という意味。

サブスキル:「布告天下」
味方のコスト回復力を20.2%増加

 味方のコスト回復力を増加させるサブスキル。

 非常に強力かつ希少なSSであるがゆえに、同スキルを持つヒマリやシロコ(水着)とは組み合わせにくくなるのが欠点と言えば欠点。

 とはいえキサキの実装で同SS持ちの生徒は4名になったため、1・2部隊攻略であれば十分併用も視野に入ってくる。

コンテンツ別の印象(個人の感想です)

任務

 いずれのスキルも優秀で非常に使いやすい。

指名手配/拠点防衛/クレジット回収

 いずれのスキルも優秀で非常に使いやすい。強いて言えば、攻撃タイプ:神秘の生徒はイズナ等キサキと組み合わせにくい生徒が気持ち多めのため、クレジット回収に起用する際はメインアタッカーとの相性に注意したい。

学園交流会

 バッファーとして文句なしに優秀。難易度が高めのコンテンツなので、味方の耐久力に寄与するNSもありがたい。

総力戦&大決戦

 正直特に言うことはないというか、高倍率・低コストのバッファーの有用性はアコ・ヒマリがすでに実証済のため、キサキも両者と同様、ほぼ全てのボスで必須級の活躍が約束されているとみて間違いない。

合同火力演習

 SSがコスト回復力の時点で優秀な上、EXもバフとして非常に有用。「EXでのダメージカット」的なメタを張られない限りはまず採用される。

 ハルカ(正月)の数少ない出番が……。

制約解除決戦

 現状唯一の制約解除決戦ボス「セトの憤怒」は「黎明を食らう暴風」により、EXの被ダメージ量を8割カットしてくるため、キサキとの相性が非常に悪い(計算的には「EXダメージ×(1-0.8)×(1+0.8)」)。SSだけでも採用価値はあるものの、さすがにシロコ(水着)の方が優位。

戦術対抗戦

 EXのバフは自動操作では真価を発揮しにくく、シロコ(水着)の方が優位。

全体的な印象(個人の感想です)

 満を持して実装された山海経の生徒会長。性能的には新機軸のバフEXを筆頭に全てのスキルが有用で補助値も優秀という、隙のない理想的なサポーターであり、先生たちの間でまことしやかに囁かれている「1年に一人実装される人権恒常サポーター」、アコ・ヒマリ・シロコ(水着)の系譜に連なる生徒。

 一応、EXによるバフの効果がEX限定のため、組み合わせる相手を選ぶという欠点はあるが、個人的にはこれはキサキの欠点というより、キサキと組み合わせにくいアタッカー側の欠点として認識されるようになるのではないかと感じている。つまりそのぐらいキサキの存在は、各コンテンツを攻略する上での前提というか、いわゆる「人権」として今後影響力を放っていくことになる気がする。

 また、EXの項でも触れたが、「(状態異常系)持続ダメージ」「蓄積」「弱点把握」のような、会心ダメージが生じず火力を稼ぎにくいせいで不遇の立場に置かれていた一部生徒達が台頭する嚆矢になり得るのではないかと個人的には期待している(もっともバフの効果時間が短いので、メルやサオリ(水着)のような生徒達とは結局相性が良くない)。

 他にも、カズサやカヨコ(ドレス)のような、バフ効果が特定のステータスに偏っている生徒の場合、相性の悪いバッファーとキサキを交代させることでよりダメージを伸ばしやすくなる等、様々な形で環境に影響を及ぼしそう。

 唯一、SPECIALなのが残念な点だが、変装が趣味とのことなので別衣装版に期待したい。

おまけ:ワカモとの相性

 ワカモのEXのメイン部分は会心ダメージが発生しない蓄積ダメージのため、アコのような会心ダメージ率バッファーとの相性がイマイチという欠点があったが、キサキの登場でダメージが伸ばしやすくなった……かと思いきや、NSやSSもダメージソースとしてはかなり重要なので実際のところどうなのだろうという話。

 各バフをアコ・ヒマリ・キサキのバフを付与したダメージの比較が下表。補助値・SSは不算入。

生徒名 EX期待値 NS期待値 CT 命中率 会心 地形 備考
ワカモ 880,220 303,974 25 100.00% 54.30% 最大 バフなし
ワカモ 1,124,973 514,372 25 100.00% 62.37% 最大 アコ
ワカモ 1,409,583 486,787 25 100.00% 54.30% 最大 ヒマリ
ワカモ 1,479,231 303,974 25 100.00% 54.30% 最大 キサキ

 EXの伸びはなんだかんだキサキが一番だがNSが伸びないのがやはり惜しい。今度はヒマリ+アコ/キサキで比較。補助値・SS有。

生徒名 EX期待値 NS期待値 CT 命中率 会心 地形 備考
ワカモ 2,685,717 551,899 25 100.00% 54.30% 最大 ヒマリ・キサキ
ワカモ 2,083,138 989,713 25 100.00% 62.37% 最大 ヒマリ・アコ

 ヒマリ・キサキはSSが被ってしまっているので若干不利な面もあるが、こうやって並べると相性が悪いと目されるアコと大差ない気もする。少なくとも「キサキはワカモと相性が良い」とは言いにくい雰囲気。

 もっとも、実戦ではアコではなくフウカ(正月)と組ませてEXの攻撃回数を増やす方向での運用がメインになる=EXのダメージを伸ばせるキサキの重要性が増すので、キサキ・ワカモは採用機会の多い組み合わせになるとは思う。