ブルーアーカイブのブログ

個人的な備忘録用です。

生徒:ハルカ(正月)について(20230325時点)

 か、かかかか、可愛い。

基本情報

フルネーム 伊草ハルカ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
クラス サポーター
武器種 SG
遮蔽物 使わない
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 軽装備
所属 ゲヘナ

 便利屋の平社員ハルカが立ち絵公開から1年以上の時を経て正月衣装で登場。ただし非常に残念なことにSPECIAL。クラスはサポーターで、デバフに特化したらしいといえばらしい性能。

 地形適性は市街地C、屋外S(SS)、屋内Cだが、SPECIALのデバッファーであるため地形の得手不得手はそれほど重要ではない。攻撃タイプ、防御タイプについても同様。

 装備は靴・バッグ・腕時計。

ステータス

HP 17885 攻撃力 2829 防御力 316 治癒力 6858
命中 546 回避値 181 会心 218 会心ダメージ率 200%
安定値 1388 射程距離 1000 CC強化力 100 CC抵抗力 100
コスト回復力 700 市街地 屋外 S(SS) 屋内

 値は★5・Lv85の基本ステータス。絆ボーナスはなし。

 固有武器・装備を最大強化した状態での支援値はHP3406、攻撃力434、防御力80、治癒力399。バッグが装備できる関係で防御力こそ高いものの、その他のステータスは軒並み平凡。タンクなんだからせめてHPと防御力はもっと盛ってくれてもよかった気がする。

スキル

EXスキル:「誰が許可しましたか……?」

【コスト4:敵1人の会心抵抗値と会心ダメージ抵抗率を21.8-41.5%減少(50秒間)】

 2種類のステータスを低下させるデバフスキル。会心ダメージ抵抗率を下げるスキルはEXスキルとしては初であり、会心抵抗値にいたっては生徒のスキルとして登場するのは恐らく本邦初。

 ただし強いかと言うと現状ではかなり微妙

 ひとまず標準的な会心ダメージ抵抗率(50%)・会心抵抗値(100)を対象にした場合のダメージは下表。カズサ・市街地・対Weakで支援値は加算していない。

カズサ 会心 会心 期待値 上昇率 会心
なし 618402 1057469 859361 0.00% 54.88%
ヒマリEX 831560 1421968 1155575 34.47% 54.88%
ハルカEX 618402 1185789 936706 9.00% 56.10%
ハルカEX+NS 618402 1281025 990133 15.22% 56.10%

 期待値に関しては「非会心時の予想ダメージ×会心率+会心時の予想ダメージ×(100%-会心率)」で会心率をダメージ計算に落とし込んだもの。あまり実際的な値ではないだろうが御勘弁いただきたい。

 ハルカEX単体でのダメージ上昇率は9%、NSと併用したとしても約15.2%会心率の上昇はわずか1.2%程度。一方ヒマリのEXを使用した場合の上昇率は約34.5%。比較対象のヒマリが非常に優秀であることを差し引いても正直物足りない数字。

 同じく会心関連のアコEXと組み合わせるとどうなるのか気になって試してみた結果が下表。

  会心 会心 期待値 上昇率 会心
アコのみ 618402 2295701 1687176 0.00% 63.72%
アコEX+ヒマリEX 831560 3087006 2268730 34.47% 63.72%
アコEX+ハルカEX 618402 2424021 1783206 5.69% 64.51%
アコEX+ハルカEX+NS 618402 2519254 1844641 9.33% 64.51%

 なんとなく相性が良いのかと思ったが、計算してみるとむしろ上昇率は低下している。間違っていたら申し訳ないがアコEXが計算に含まれることで会心ダメージ率全体のパイが大きくなり、相対的にハルカEXの占める比率が低下するためと思われる(攻撃力アップスキルを多く持つ生徒にヒマリEXをかけると効用が落ちるのとだいたい同じ理屈?)。

 そして敵の会心抵抗値を41.5%低下させるハルカより、味方の会心値を39.5%上昇させるアコの方が会心率への貢献は大きいという結果に。そもそも会心関連のステータスは基本的に防御側(会心抵抗値/会心ダメージ抵抗率)よりも攻撃側(会心値/会心ダメージ率)の数値の方が高く設定される傾向があるので、大きい数字に乗算した方が効率がよいのは当然。そう考えると防御力と同様、該当ステータスの高い相手以外には使っても効果が実感しにくいスキルと言わざるを得ない。以前の記事で防御力よりも汎用性が高い、的なことを書いた気がしますが誤りでした失礼しました(見苦しい言い訳をさせてもらうと防御力と比べるとユニット間の振れ幅が激しくないので安定した効果が見込める、というニュアンスのつもりでした)。

 もっと言うと、同様の理屈で今回計測に協力してもらったカズサのような、グローブと腕時計を装備できる会心値の高い生徒との相性はあまりよくないし、会心ダメージ率関係の装備やスキルを有する生徒との相性もよくない(あくまで上昇率に注目した場合)。ちなみにカズサは攻撃力アップ系のスキルを多数所持しているため、ヒマリとの相性もよくない。なんでカズサで計測したんだコイツ?

 一応、効果の低さを加味してか効果時間は非常に長く、通常状態で50秒間、後述するPS+を解放すれば59.5秒間になる。コストは4とサポートスキルとしては正直重めなので、効果時間の長さを活かしてホシノ(水着)のEXのように1回飛ばしで使うか、噛み合わない(会心抵抗値・会心抵抗率が特段高くない)相手であればいっそ使わない、というのも選択肢の一つ。ダメージ部分は正直おまけ。

ノーマルスキル:「ちゃんとした挨拶」

【30秒毎に、敵1人の会心ダメージ抵抗率を16.2-30.8%減少(20秒間)】

 敵の会心ダメージ抵抗率を下げるスキル。似たようなNSを持つ生徒としてはチェリノやイズナ(水着)が存在する。コストを使わずに敵の弱体化が図れる点でかなり優秀。更にPS+を解放できれば効果時間は23.8秒まで伸びる。派手なビジュアルとは裏腹にダメージは発生しない。

パッシブスキル(+):「許せない許せない(+)」

【(弱体状態持続力を1000-1900増加/さらに)攻撃力を14-26.6%増加】

 PS時点ではほぼ存在価値のないスキルだが、PS+で解放される弱体状態持続力は優秀で、EXとNSの効果時間を1900=19%延ばすことができる。ただし、EXについては使用回数を1回減らせるかどうかで、それも始動のタイミングを遅らせることで調整できる範疇。NSに関しては効果時間ークールタイムの空白期間を狭められるのはありがたいが、性能についてのみ言及するなら、神名文字の消費に見合う価値があるかについては少々疑問が残る。

サブスキル:「真心を込めて」

【味方のコスト回復力を10.6-20.2%増加

 編成するだけで6人編成時のコスト回復力を50.5%上昇させる非常に強力なスキル。同種のスキルを持つ生徒は今のところヒマリのみ。

 正直、他が微妙でもこのスキルだけで優秀と断定してしまえるほど強力かつ汎用性の高いスキルであり、ハルカ(正月)の性能に対する世論がイマイチ定まらない原因でもある。

 一応試してみたが同種のSSを持つSPECIALと同時編成しても効果は重複しない。

コンテンツ別の寸評(個人の感想です)

任務

 EXはともかく、SSが強いので置物運用で雑に組み込めなくもない。

指名手配/拠点防衛/クレジット回収

 指名手配は学園ボーナスや手持ち次第では採用の余地あり。ただしカイテンジャーひとりひとりはそれほど強くなく、いちいちデバフをかけてから丁寧に処理するほどの敵ではないので、SS目当てでの編成となる。

 拠点防衛・クレジット回収は適性なし。他に有力なSPECIALがいなければSS目当てで編成する程度か。

学園交流会

 対ゲヘナ・トリニティ・ミレニアムいずれもSS目当てでの編成。ヒマリがいるならヒマリでOK。

総力戦

 デバフが本分のため属性に左右されず起用していける。特に高難易度になってくると会心ダメージ抵抗率が高めに設定される傾向がある他、一部会心抵抗値の高いボス(ホド、ゴズ)もいる。加えてSSがとにかく強く、NSも悪くないので相性を気にせずどこでも使っていけるポテンシャルはある。イメージ的にはチェリノが近いだろうか。

 ただし、これらの特徴のほとんどは同じSSを持つヒマリにも言えることであり、バフ・デバフの違いこそあれ火力貢献という観点からは現状ではヒマリに軍配があがる。

 ヒマリが手持ちにいない場合や、TORMENT攻略など2・3部隊以上の編成を余儀なくされる場合なら、採用の余地は十分にあるので、優秀なプランBという立ち位置が妥当だろうか。

合同火力演習

 SSが強いので使い勝手がよい。3部隊のどこかには入ってきそう。デバフに関しても、ギミック次第では出番がある可能性もなくはない。

戦術対抗戦

 コスト回復力系のスキルは戦術対抗戦でも台風の目となり得るので、数値が発表される前は意外とありかも、と考えていたがEXの4コストがややというかかなり割高。同コンテンツにおけるSPECIAL枠も意外と群雄割拠なのでSSの強さだけで割って入れるかは正直微妙かも。

総評(個人の感想です)

 個人的に最も愛着のある生徒であり、1年以上実装を心待ちにしてきた存在なので、まずはSPECIALでの実装となってしまったのが非常に残念。

 性能に関しても、要となるEXスキルの性能がとにかく微妙。火力への貢献度の低さは先述したとおりだが、コストの重さはもちろん効果時間の中途半端な長さも30秒程度でスキルを一巡させる主流のやり方と噛み合っておらず、使いにくさに拍車をかけている。このスペックとコストなら倍の100秒でもよかったのでは? 正直、初実装の様子見に使われてしまった感が個人的には否めない(水着ホシノを実装した時の雑さ大胆さはどこへやら)。同時期に実装されたカヨコ(正月)が調整ミスを疑うぐらい強い数値をもらっているのでなおさら。

 SSこそ優秀だが、同種のSSを持つヒマリがSPECIALで1・2を争う強キャラなので否応なく比較対象とされてしまい、やはり手放しには喜べない。また、同種のSSを持ちより強力な生徒が実装されたとき、一気に立場が危うくなる可能性がある。

 こうなったら今後の新総力戦やTORMENTでイカレた会心抵抗値や会心ダメージ抵抗率の有するボスを出してほしいところだが、そうなると今度はハルカ(正月)を入れない編成の時はどうするの? といった問題が浮上するし、そもそもユーザーに余計なストレスを与える設計になるので、手法としてあまり上品な部類ではない(でもTMTヒエロニムス君はヤケクソ防御力で凱旋してきたのでどこかでやってくれそうな気はする)。

 敢えて活路を見出すのなら、やはり部隊に複数のアタッカーを組み込む編成での採用だろうか。デバフの特徴として、対象となった敵を攻撃する生徒全てに効果を及ぼせる、というものがあるため、場にアタッカーがいればいるほど相対的な効果は高くなる(一人につき火力を9%補強できるなら四人で36%だ! という理屈)。長い効果時間を活かしてデバフを付与したあと、他の生徒達でスキルを回す……といった運用ができれば、バフを上回る余地はある、かもしれない。

 これは私感でしかないが、同時に実装されたカヨコ(正月)もやや複数アタッカー編成を意識したスキル構成になっている印象があり(あちらは単体にも複数にも対応できるコストと倍率にした結果化物みたいな性能になっているが)、一人のアタッカーに火力の大半を依存するワントップ編成からの脱却(多様化)を図っているように見えなくもない。ミサキやウタハ(応援団)のような、瞬間火力はないが持続時間が長く、継続火力の高い生徒や、ホシノ(水着)やセリナ(クリスマス)のような、複数人を対象にバフをかけてくれる生徒が増えてくれれば、ジェネリックヒマリという下馬評を覆せる日が来るかもしれない。

 なんだかんだ言ったがやっぱり性能なんてどうでもいいのでSTRIKERのタンク(できれば軽装備以外)で出してほしかった。