ブルーアーカイブのブログ

個人的な備忘録用です。

生徒:ミナについて(20230527時点)

 初見はかなり弱いと思ったがちゃんと見ると意外と強いでもやはりまあまあ弱い。

基本情報

フルネーム 近衛ミナ
役割 STRIKER
ポジション MIDDLE
クラス

サポーター

武器種 HG
遮蔽物 使う
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 重装甲
所属 山海経

 山海経における生徒会組織「玄龍門」の執行部長兼門主キサキの護衛であり、実質的なナンバー2。他の学園で言えば恐らく風紀委員会のトップと生徒会副会長を兼務しているようなものなので肩書的にはかなりの大物だが、ノワール映画に傾倒しており、服装・言動ともにわざとらしくハードボイルドを意識したものが多い。

 武器種はHG。両手に一丁ずつ得物を携えるいわゆる二丁拳銃の使い手で、一度の攻撃で4HITさせ、5回攻撃ごとにリロードを行う。つまり装弾数は左右10発の計20発。HGというよりはARやSMGに近い。

 装備はグローブ・ヘアピン・お守り。100歩譲ってヘアピンは仕方がないにしてもお守りは腕時計にしてほしかった……。山海経なので育成ハードルが低いのは大きなメリット、かと思いきやオーパーツが(個人的に備蓄がない)マンドラゴラと髪伸び人形。

ステータス

HP 25659 攻撃力 2077 防御力 87 治癒力 5715
命中値 418 回避値 762 会心 209 会心ダメージ率 200%
安定値 952 射程距離 550 CC強化力 100 CC抵抗力 100
コスト回復力 700 市街地 屋外 屋内 S(SS)

 値は★5・Lv85の基本ステータス。絆ボーナス等はなし。

 攻撃力2077は同武器種のSTRIKERの中ではヒナタ、チェリノ、カヨコ(正月)に次いで第3位。とはいえ全体で見れば低い水準なのは間違いない。20230528_修正。ペロジに向けてカヨコ(正月)のステータスを色々確認していたら攻撃力の値が間違っていたことが判明。

 HGの生徒、特にSTRIKERは命中値が低い傾向(100前後)があるが、ミナの同ステータスは418とジャンル内で言えばかなり高い数値(二丁拳銃なのに命中値が高いのは謎)。反面、回避値は762と若干低め(HGは概ね1000前後)に設定されている。ついでに言うとHPも控えめ。

 サポーターなのでステータス高低はそれほど重要ではない……という常套句はミナに限ってだとそうも言っていられないのが辛いところ。

スキル

EXスキル:「竜虎相搏」

【コスト3:敵1人に対して、攻撃力の593%分のダメージ/さらに攻撃力、回避値、命中値を30.2%減少(50秒間)

 敵単体にダメージとデバフ状態を与えるEXスキル。与えるデバフは当初は攻撃力のみだが、スキルレベル3で回避値、レベル最大で命中値が追加され、最終的に一気に3つのデバフを付与できるようになる。

 EXスキルで攻撃力を減少させられるのは他にシロコ(ライディング)のみの他、回避値デバフはマシロ(水着)・ミネの2名、命中値デバフはキリノのみ、といずれも希少。とはいえ、今あげた面々の活躍度合いがいずれも限定的(ミネはTorment攻略ではかなり活躍しているが、どちらかというと「移動できるタンク」としての評価)であることからも、現時点ではそれほど有効性の高いデバフだとは言い難い。

 とはいえコスト3・持続時間50秒はなかなか優秀。特に攻撃力デバフは既存の同デバフ(シロコ(ライディング)のEXやコタマのNS等)と比べて倍率と持続時間のバランスがよく、単体の敵を相手にする場合なら意外と使い道が出てきそうなスキル。

ノーマルスキル:「破竹之勢」

【通常攻撃8回毎に、発動後すぐにリロード/敵1人に対して、攻撃力の423%分のダメージ/対象のデバフ数によって追加ダメージ。デバフ3つ:攻撃力の846%分のダメージ。デバフ4つ:攻撃力の1269%分のダメージ。デバフ5つ以上:攻撃力の1693%分のダメージ。】

 基礎ダメージ423%に加えて相手のデバフ付与数に応じ追加ダメージを与える、サポーターとしてはかなり攻撃的なノーマルスキル。

 最大で423+1693=2116%とだいぶ派手な数字だが、前述のとおりHGでサポーターのミナの攻撃力はかなり控えめ。という訳で実際に計算してみた結果が下表。

生徒名 NSダメージ(非会心 NSダメージ(会心 会心 地形
ミナ[デバフなし] 38,448 57,673 49.71% 最大
ミナ[デバフ3つ] 144,843 217,263 49.71% 最大
ミナ[デバフ4つ] 193,122 289,686 49.71% 最大
ミナ[デバフ5つ以上] 241,519 362,278 49.71% 最大
イズナ 118,175 328,400 56.79% 最大

 会心抵抗率50%対特効想定。ミナ[デバフなし]のみSSの攻撃力アップ不算入(他は算入)。比較対象として適切かは不明だが、NSでダメージを稼ぐ生徒の代表格であるイズナ(SS算入)の数値も一緒に並べておく。

 デバフ3つ時点でも非会心時ならイズナを上回り、デバフを5つ付与した状態でなら会心時でもイズナを凌駕する火力を発揮できる。倍率自体が高いので会心ダメージに頼らず安定して火力を発揮できるのも魅力(というのは方便で実際はお守りのせいで会心ダメージが伸びないと言えなくもない)。もっともあちらは通常攻撃6回毎な上にEXで攻撃速度も上げられるので単純に比較できるものではない。そもそも5つものデバフを付与するのはかなりハードルが高い。

 とはいえ、ミナは自身のEXで最大3つのデバフを同時に付与できるため、EXスキルを気兼ねなく使用できる前提でなら強力なスキルになり得る。リロードの隙を消せるのも悪くない。

パッシブスキル(+):「一志不退(+)」

【(命中値を304増加/さらに)回避値を26.6%増加】

 回避値がアップするパッシブスキル。

 ミナはHGとしては回避値が低く、最大強化時で965とようやく他のHGの水準に達する程度。ここが攻撃力アップや会心ダメージ率アップであったなら火力要員として心置きなく活躍できる未来はあったかもしれない。

 一応、PS+を解放したときの命中値はHGでありながら965とSR並の水準に達する。

サブスキル:「騎虎之勢」

【Exスキルの発動と同時に攻撃力、回避値、命中値を35.8%増加(20秒間)】

 EXスキルの発動をトリガーにした自己バフスキル。

 発動すると攻撃力は4390、回避値は1237、命中値は1279に上昇。

 攻撃力はともかく、回避値・命中値が上昇することでアドバンテージを得られるコンテンツは現状限定的。また、持続時間は20秒間と短め。

コンテンツ別の寸評(個人の感想です)

任務

 デバフを付与して丁寧に処理をする必要に迫られる展開はまれ。

 一応低レベル攻略を行う際の対ボス戦闘においてなら活躍できるかもしれない。

指名手配/拠点防衛/クレジット回収

 指名手配は属性有利だが任務とほぼ同じ理由で採用のメリットなし。

 拠点防衛・クレジット回収は適性なし。

学園交流会

 全体的に瞬間火力が求められる傾向があるのでデバッファーの相性はよくない。今後回避値の高い生徒が登場すれば活躍の機会はあるかもしれない。

総力戦

 現状割と出番がありそうなのは「ヒエロニムス」。

 特に屋内戦の場合、優秀なアタッカーだが生存力に不安のあるアズサや、デバフの数に応じて火力があがるミサキと相性がよい。ヒエロニムスはギミックでデバフが付与できるため、ミナ自身もNSで高い火力を発揮できるはず。防御タイプの相性は等倍だが、攻撃力デバフを付与することでダメージは緩和可能か。前述のミサキに加えてコタマ、セリナ(クリスマス)あたりと併用すればヒマリやアコを使わずに高火力を出せるかもしれない。

 その他、「ペロロジラ」でも「白熱眼光」や「ハイパースパイラル熱視線」をEXの攻撃力デバフで強引に乗り切る、という用途で起用できなくはない(かも)。軽装備であれば範囲攻撃が強力なカイテンロボやビナーでも起用できたかもしれないのだが……。

 さらに不確定なことを言うと、総力戦ボスは総じて1000を超える命中値を持つが、命中値デバフを付与することで攻撃が回避可能になる可能性もあり、それを狙った起用もなくはないかもしれなくもない。

合同火力演習

 基本的には対単体なので射撃演習、かつ「攻撃力」「回避値」「命中値」デバフやデバフそのものが活きるシチュエーションでなら活躍の可能性あり。仕様上いつでもどこでも強い、というタイプではなく尖った起用にならざるを得ない。

戦術対抗戦

 回避値・命中値デバフの存在は面白そうではあるが、EX・NS・SSが実質的に連動しており、オート戦闘で狙った戦果を挙げるのは難しそう。自身の生存力も高くない。バッジ持ちだったらかなり面白い存在になり得たかもしれない。

総評(個人の感想です)

 EXはデバフ、NSはダメージ、SSは自己バフとイマイチ役割が定まっておらず、中途半端というかトリッキーな位置づけの生徒。NSとSSがEXスキルに依存している都合上、基本的には積極的にEXを使用していく運用となる。

 攻撃力デバフや命中値デバフで味方の生存力を高める、ヒーラーに近い役割の生徒と言えそうだが、本来なら一撃でやられてしまう攻撃を強引に耐えさせることができる点はヒーラーにはない強みなので、どちらかというとシールド付与に近いかもしれない。防御タイプの相性的に起用が難しいアタッカーを無理矢理引っ張り出せるのであれば、一概に火力に貢献できない生徒とも断言しにくい。

 また、いずれも希少なデバフを3種類同時に付与できるのは他にはないミナの強み。EXの項で述べた通り、攻撃力・回避値・命中値のデバフは防御力デバフや会心抵抗率デバフと比べればややマイナーな感は否めないが、それだけに今後これらのデバフや「デバフを付与する」という行為そのものが必要に迫られた際に、急に脚光を浴びる可能性はある。

 タイプ相性的には防御タイプ:軽装備の新総力戦もちらついてくるので、現状弱いけれども勝手に将来性を感じてしまうスペック。一応全てが噛み合う状況においてはサポーターとしてもアタッカーとしても十分以上に活躍できるポテンシャルを秘めてはいるものの、正直強くもないし使い勝手も悪い、でも独自性が強すぎて不要と断じることができない……というのが本音。もちろんこのまま死蔵される可能性も(結構)ある。

 色々言ったが将来性を考慮せず、現状だけ見るのならば確保しておく必要性は低い。さらにサポーターである以上当然と言えば当然だが、他を活かすという役回りの生徒なので、手持ちや育成済みの生徒がある程度潤沢な先生以外が真価を発揮させるのは難しそう。時期的にも夏イベや2.5周年を見据えなければいけないタイミングであり、余裕か覚悟がないならスルーが無難だろうか。

 まあ自分の場合はエーテルゲイザーの継続を早めに諦めたことで浮いた時間やお金をブルアカにつぎ込んだだけなので実質無料ですね。よかったよかった。